マッチングアプリ。それは今まで出会えなかった、出会わなかった人と結びつける架け橋となるものですね。その出会いは必然なのか偶然なのかはわかりません。人との出会いは一期一会といいますが、これから紹介する人達は会うのはもう1回でいいかな...と思った人達です。
騙されナイーブくん
まず1人目は騙されマスター君と私は呼ぶ。実際に出会ったわけではなく、ただ相手を傷つけてしまっただけな気がする。やりとりの内容としては、今週の週末の状況とかを聞いてみたら
「女性とマッチはしたんですが、多分マルチか宗教勧誘の誘いっぽいと思います…」
え!?と思ったので詳しく内容を聞いてみると
・最初は1対1で会う約束だった
・気づいたらスポーツのイベントに誘われていた
ということだった。これだけ聞くと「え、なんでこれでマルチか宗教勧誘なの?」と思うが、彼曰くこれは宗教かマルチ勧誘の常套手段らしいのだ。
また、彼曰く
「奴らは『企業したい』『ビジネス』『幸せ』とかのワードに必ず反応します」
とのこと。
私「マルチ勧誘とか宗教勧誘に詳しいですねw」
彼「まあ大学の修士課程の時にも1回痛い目に遭ってるからねw」
私「修士だけに騙されマスターですね!」
彼「マジで傷つく」
そこから彼との連絡は途絶えた。マルチ勧誘にあった人には優しく接することが必要なんだなとそこで学びました。ちなみにこの話を友人の1人に相談したら「マッチングアプリやる気ないだろお前」と怒られました。なんで?
アサガオくん
写真を見るにパッと見竹内涼真に似ていた。この人も実際に会ったわけではない。また、この人はいわゆるヤリ目的でアプリをやっているという人だった。(私が使っていたアプリはヤリ目用ではありませんでした。)ただ電話はした。事故だった。その事故までの流れは以下のような流れだった。
彼「僕、ヤリモクなんですけど」
私「はぁ。そうですか」
彼「いつ会えますか」
私「いや、会う気はないですけど」
多分ここで彼はキレたのであろう、おそらくブロックをしようとしたら間違えてアプリ内にある通話ボタンを押していた。なんか面白そうだ、と思って私は電話に出たのだった。
彼「もしもし」
私「はい」
彼「僕、ヤリモクなんですけど」
私「はぁ、そうなんですね。でも会わないとヤれないですよね」
彼「だから会えっていう話を…」
朝だったからかお互い声がガラガラだった。竹内涼真からは発しないだろう声質をしていた。どちらかというとジャイアンだ。しかも頭が悪そうな話し方だった。こんな話の流れでヤる流れになるわけがないということに気づいていないのだろうか、と思った。
私「こんな流れで会えるわけないじゃんw」
彼「あーーーーもうムカつく、なんなんこの人。声はadoに似てるし」
独り言のような呟きまでが電話に乗っていた。どうでもいい話ですが、電話越しだと私の声はadoさんに似てるらしい。うっせえわ。
彼「いや、キレたら負け、キレたら負け…」
私「いや、キレてるやんw」
彼「てかヤリモクじゃないんなら何目的でこのアプリやってんの?」
的を得た質問だと思った。確かに、私何目的だろう。恋人探し?暇つぶし?なんだろう。あ、と思った答えが
私「人間観察」
これだ、と思った。当たり障りのない答え。納得してくれるだろう、と思った。が、しかし
彼「え、俺のことアサガオかなんかだと思っているの!?」
呆然とした。え、アサガオ?どういうこと?起きたばかりで回らない頭をめぐらせ考えてみると、多分彼は観察といえば小学生の理科に行ったであろう理科の観察記録を思い出し、咄嗟にそれが出たのである。趣味は人間観察です、というような人種と今まで出会っていなかったか見て見ぬフリをしていたのだろうなぁと思った。まぁ、間違いではないか、と思ったので
私「はい、そうです」
と答えた。まぁこれで納得してくれるだろうな、と思ったのでひとまず良しとするかと思ったら
彼「俺のこと植物だと思ってる!?」
どういう思考回路なんだろう?と思った。え、アサガオは植物ではあるけれど、え、どういうこと?と思ったがもうその場のノリなので
私「ま、まぁ。はい、そうですね」
彼「うわ、マジで頭おかしい人だ… え、マジでヤベエやつ…」
いやこっちのセリフだよ。
と思ったが流石に口には出さなかった。
彼「ヤベエ人と当たっちゃったなぁ…」
とひとしきり彼は呟いていた。
まぁなんか面白いやつ認定されたから良いのかな?
その後彼とは乃木坂にお前絶対いないタイプ、見た目も中身も。と言われたり、ドラゴンボールの話で例え話をされたりした。なおもう連絡はその後一切とっていない。