夏の盛り上がる時期、この時期はインターンだったり行って将来について真剣に向き合っている頃かと思います。私は一応農学部出身で農業に関する授業は受けていましたが、専門はバリバリ農業をやる学科ではなかったです。そのため、他の倍率が高い人文系学科で生物が好きだった、生物を高校の時履修していたという方にもおすすめします。(特に国家一般)
内容は、ほぼ暗記なので計算が苦手という方でもとっつき易いかな〜と思います。
私の場合、受験する年の4月の半ばから勉強を始めて6月の半ばに受験という2ヶ月〜3ヶ月の勉強で1次は突破したので、力技ですが誰でも受かると思います。(国家一般、県庁)
さて、とりあえず公務員試験の某県庁と国家一般職の農業の筆記試験は無事乗り越えたため、その勉強方法について記録します。国家総合職は受けましたが一般教養で落ちたり、専門試験は足切り免れただけ、という点数だったので詳しくはわかりません。
一般教養の対策や勉強方法の記録は以下の記事にちょっとだけ載っています。国家総合は一般教養の勉強していなかったりして普通に落ちたので参考になるかはわかりませんが一応載せておきます。
国家総合職
国家総合職を受けるのを決めたのは試験1ヶ月前だったのでスーパー過去問ゼミが1週終わった程度で全く頭に入っていませんでしたが、おそらくスーパー過去問だけでは厳しい気がします。
後述しますが、この問題集の中身はほとんど国家一般の問題が多く国家総合はこれのみでは対策しきれません。
唯一の救いとして農業科学・水産の農学は栽培学汎論を10問必須で残り30問は選択式でした。そのため、応用農業経済と呼ばれる農業に関する時事問題などの範囲もあり救われる部分はあったと思います。選択科目は自分が農学部で得意だったり履修していた科目や難しい方の参考書を使うべきだと思います。
国家総合レベルの参考書は以下の本などから出題されていました。(パッと見ですが)
文永堂から出されているシリーズなどが対策できるのではないかと思います。(例を出すと遺伝学・育種学ではアポミクシスとかの説明で正しいものを選ぶなどの問題が出題されました。そのため専門的な語彙が出てくる参考書を購入した方がいいです)
栽培学汎論は農学の基礎の作物学などの隅から隅まで読むといいかなと思います。
国家一般職
国家一般職は先ほど述べたスーパー過去問ゼミを3週するといいと思います。時間が余ったら、国家総合職の方にリンクを貼った、作物学の基礎など農学の基礎シリーズを少し目を通すと良いです。乾田直播のやり方など米の栽培に関するテーマは必ず1問出題されるので、作物学の基礎は買ってもいいと思います。(私は買いました)
具体的な勉強方法としては以下の通りです。
1週目
1番辛いですが、ほぼ全ページ写経します。(問題は一応考えて解きますが)
私の場合、生物でやった知識などはわかる部分もありましたが、小麦やサツマイモのこと、また農業機械の種類など1からほぼほぼ知らない状態でしたので、とりあえずスーパー過去問ゼミを丸暗記するつもりで勉強しました。聞いたことない作物名や機械、植物の病気などは一応ググったら画像が出てくるのでそれを見てイメージを固めたりしました。ここで大事なのは完璧にしようとすると心が折れるので、大まかなイメージを掴む要領でとりあえず次に進むことが大事です。これを最短で1ヶ月程度で終わらせるといいかなという感じです。
2週目
まだ辛いですが、2週目もほぼ写経みたいなものです。ただ、ごくたまにググっても出てこないことがあったりします。そういう場合は少し飛ばしたりしてもいいのでとりあえず諦めずに問題を解いてまた写経のようなものを続けてください。とりあえず暗記です。暗記さえすればどうにかなります。
3週目
ここまでくると問題を見ただけである程度は問題ごと覚えていることが多くなります。それでいいのです。問題の新しい・古いはありますが、基本的に出る問題は変わりません。(国家一般は)そのため、これで殆ど答えがあっているという状況にしましょう。
論文試験の対策の仕方
県庁の論文試験
国家一般・県庁ともに論文試験があります。県庁の論文試験は他の技術職と一緒に論文試験を行うので文系の論文試験対策とほぼ同じような対策になります。参考にした参考書は以下の本を参考にしました。
県庁の場合時事問題の論文試験が出題されるので、自助・共助・公助の三つの強化について具体的に述べられれば良いのかと思います。
国家一般の論文試験対策
国家一般の論文試験は試験区分ごとにテーマが出題されるので、農学で受験される方は農林水産省の白書に目を通すべきらしいです。(これは私が参加した説明会で言われましたが、実際あんまり出題傾向がわからないです)
ぶっちゃけ、国家一般くらいの出題テーマならその場の勢いと与えられた資料でどうにか書き切ることができます。
ちなみに2021年度の出題テーマは農地集積についての課題と解決策、2022年度の出題テーマはあなたが新規就農するとき、何を育ててどのような戦略で新規就農を行うか述べよ。という感じのテーマでした。2021年度は具体的なグラフなどがあったか不明(確かなかったと思います。)2022年度はヒントとして施設園芸や露地園芸、水田などを行う際、費やす時間や収益のグラフなどがありそれを参考にしながら論文記述を行うといった内容でした。
論文記述は確認したら7/8点だったので、基本的に対策としては
・白書に目を通す
・書かれた問いに対してわかりやすく答える
といったことに注力すれば基本的に足切りはされませんでした。また、字数制限がないのでどのくらいの文字数を書けばいいのかわからないということも疑問点としてあると思います。
渡された解答用紙はマス目がなく、裏表解答できるようになっており、大学ノートのように横線だけ引いてあるので人それぞれの分量になると思います。私の場合、文字数が少なく足切りされるのを恐れましたが(表面で下5行くらい余りました、解答終わった後周りを見渡すと裏面までびっしり書いてる方が大多数でした)無事点数も思っていたより高かったので分量は関係ないのだなと思いました。
まとめ
独学で公務員試験農業を選択する人は基本的に少ないため、情報があまりないと思います。一応国家一般の筆記は独学で対応できるのでまとめてみました。筆記試験対策は長時間自分との戦いになり不安になりますが、終わってみると筆記対策より面接対策の方が何をしていいのかわからないという状況になると思います。また別の記事で官庁訪問などの対策もまとめていこうかなと思っているのでみていただけたら幸いです。